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2年生の筆算は9種類!元教師が無料プリントを作った理由
こんにちは!まどい代表のたっちゃんです。元小学校教師(10年)で、今は福岡市南区で民間学童「まどい」をやってます。家に帰れば3児の父です。
前に無料プリントのページ「まどいの教材ひろば」を作った話を書きましたが、あれからコツコツ増やしてきて、だいぶ充実してきました。
今日はその中から、2年生の算数の山場、たし算・ひき算の筆算プリントの話をしようと思います。
いきなりですが、ひとつ質問です。
「たし算の筆算って、何種類あると思いますか?」
……1種類? 2種類? 答えは記事の中で😊

🧮 1年生のくり上がりの次に来るのが「筆算」です
1年生で、9+4のようなくり上がりのたし算、13−8のようなくり下がりのひき算ができるようになりますよね。
そしたら2年生で、筆算(ひっ算)が登場します。
筆算って何かというと、たとえば38+45みたいな2けた+2けた。これ、横に書いた式のまま頭の中で計算するのって、けっこう大変なんですよ。そこで、くらいをそろえて縦に書いて、一のくらいから順番に計算する。そうすると、どんなに大きな数でも同じやり方で効率よく計算できますよ、というのが筆算です。
ここまでは、おうちの方もたぶん「ああ、あれね」ってなると思います。
😳 「筆算」と一口に言っても、実は9種類あります
で、さっきの質問の答えです。
まどいでは、たし算の筆算を9つの型に、ひき算の筆算も9つの型に分けています。
こんなに分かれるとは思いませんよね?(笑) ぼくも最初に教材を整理したとき、「あ、こんなにあるんだ」ってなりました。
たとえば、たし算ならこんな感じです。
- ①くり上がりなし(23+45)
- ②0がある(40+23、42+5)
- ③くり上がり1回(38+45)
- ④こたえの一のくらいが0(36+24)
- ⑤2けた+1けた(37+8)
- ⑥百のくらいへくり上がる(72+54)
- ⑦くり上がり2回(87+56)
- ⑧こたえの十のくらいが0(67+35、95+8)
- ⑨3けた+2けた(325+48)
注目してほしいのが②です。40+23とか、42+5。「0があるだけ」「1けたの数が入るだけ」なんですけど、これ、子どもはけっこうつまずくんですよ。
大人から見たら①と同じ問題です。でも子どもからすると、「えっ、何が起きたと?」って感じで、まったく別の問題に見えているんですよね。十のくらいに何もないところをどう書いていいか分からなくなったり、0をどう扱っていいか迷ったり。
そして③からは、1年生で習ったくり上がりが入ってきます。くり上がった「1」を小さく書く、というひと手間が増えて、筆算のやり方そのものが変わる。この「1」を書き忘れるのが、いちばん多いまちがいです。
ひき算も同じで、「くり下がりなし」から始まって、「ひかれる数の一のくらいが0」(50−27)、「くり下がり2回」(124−57)、そして最難関の「十のくらいが0のくり下がり」(103−48、100−36)まで、9段階に分けています。
だから教材ひろばの筆算プリントは、1つの型ずつステップで練習して、最後に全部まぜた「しあげ ばらばら」で仕上げる、という並びにしました。「ふつうの型を先に、0が出てくる型はあとに」という順番です。

🎮 「機械的に解けても意味なくない?」への、ぼくの答え
ここで、こう思った方もいるかもしれません。
「なんだ、そんな機械的なやり方を覚えさせて意味あるの? 理由も分かってないのに計算だけできても……」
わかります。でも、ズバリ言いますね。それ、算数の落とし穴です。
ある程度は機械的でもいいんです。計算がすらすらできるようにならないと、そもそも問題を解く気力すら起きないんですよ。
本当に考える力を使うところ、「この問題、どうやって解いたらいいんだろう?」と頭をひねるところに力を注ぐには、機械的にいけるところはサッと済ませられないと、そこに力が残らないんです。
ゲームでいうと、HP(体力)が減っていく感じです。
計算するたびに体力を使っていたら、1問ごとにHPが削られていきますよね。すると、いざ大ボス(文章題とか、考える問題)が出てきたときに、もうHPが残ってない。で、ドーンとやられてしまう。
これ、本当によく起きます。計算で疲れきって、肝心の「考える」ところまでたどり着けない。
だから、機械的な練習の回数を増やして、HPを減らさずに問題をどんどん解いていける「計算の体力」みたいなものを鍛えておく必要があるのかなと、個人的には思っています。
✏️ だから、たくさんのパターンで、ちょうどいい量を
その「計算の体力」をたくさん鍛えられるように、筆算プリントはこんなふうに作っています。
- 型を選べる:たし算・ひき算それぞれ9つのステップ+しあげの「ばらばら」。苦手な型だけ集中して練習することもできます
- 問題の数を選べる:最初は6問から。慣れてきたら9問、A4いっぱいの12問まで
- 何枚でも作れる:「問題を作り直す」を押すと数字が変わって別の問題になるので、同じ型を何回でも練習できます
- ます目つき:くらいをそろえて書けるように、ます目の中で計算します。くり上がりの「1」を書く小さいますもあります
- 解答は別の用紙:たし算の解答には、くり上がりの「1」も小さく入っています。答え合わせのときに「ここで1を書くんだよ」と確認できます
登録なし・無料です。おうちのプリンターでA4に印刷して、ぜひ挑戦してみてください!
👂 おうちで声に出してほしい、2つの確認
最後に、筆算を家で見るときのコツをひとつ。やり方を教えようとしなくて大丈夫です。問題を解く前に、この2つだけ声に出して確認してもらってください。
「くらいは、そろってる?」
「一のくらいから、やった?」
筆算のまちがいの多くは、この2つのどちらかです。おうちの方が聞くんじゃなくて、お子さん自身が「くらい、そろってる!」「一のくらいから!」と口ぐせみたいに言えるようになったら、もう大丈夫。あとはHPを減らさずに、どんどん解いていけます。
まとめ
筆算は「1つの計算」じゃなくて、子どもから見ると9種類の別の問題です。だから、型を1つずつ、ちょうどいい量で、何回も。それで「計算の体力」がついてきます。
筆算のプリントは、教材ひろばの2年生のページから使えます。使ってみた感想、「この型でうちの子つまずいてます!」みたいな報告も、めちゃくちゃうれしいです!
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます!みなさんのお子さんは、9つの型のどこでつまずいていそうですか?





